逆たこつぼ症候群(Reverse Takotsubo syndrome)
たこつぼ症候群はストレスをきっかけとした心筋症であり、心筋の収縮がたこつぼの様に見えることからたこつぼ症候群と名付けられました。
逆たこつぼ症候群はたこつぼ症候群のまれな亜型であり、心尖部ballooningではなく心基部balloningを呈します1)。
たこつぼ症候群の左室の収縮異常のパターンは3つに分類されており、apical ballooning、mid ballooning、basal ballooningに分類されています。
・apical ballooning (典型的なたこつぼ症候群)
・mid ballooning
・basal ballooning (逆たこつぼ症候群)
・mid ballooning
・basal ballooning (逆たこつぼ症候群)
逆たこつぼ症候群はbasal ballooningのことを指します。
文献1よりAはapical ballooning、Bはmid ballooning、Cはbasal ballooning、Dは右室の壁運動低下を示しています。
たこつぼ症候群のうち、apical ballooningが約75%、mid ballooningが約25%、basal ballooningは約1%を占めています。
逆たこつぼ症候群は珍しいたこつぼ症候群といえます。
参考文献
1)Epidemiology and clinical profile of Takotsubo cardiomyopathy. Circ J. 2014;78(9):2119-28.
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